歴史研究家・小山評定ふるさと大使の伊澤昭二先生に「戦国甲冑の変遷」と題して、ご講演いただきました。
甲冑の歴史とともに、戦国武将の甲冑にまつわる逸話などをたくさんご紹介いただきました。
株式会社龍村美術織物顧問白井進先生に「戦国武将の陣羽織いろいろ」と題して、ご講演いただきました。戦国時代から江戸時代のたくさんの陣羽織の紹介や、高台寺原蔵の鳥獣文様綴織陣羽織の復元に関わる調査成果などについても詳しくご紹介いただきました。
静岡大学名誉教授 小和田哲男 先生に、2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公 明智光秀の盟友であった細川藤孝について、光秀との関係や当時果たした役割についてお話しいただきました。(講演時間 13:30〜16:00)
熊本大学永青文庫研究センター長 教授 稲葉継陽先生に、幽斎という人物の深さ・大きさについて、史料を基にお話しいただきました。(府民協働連続講座 講演時間 13:30〜16:00)
主催:京都府立京都学・歴彩館、京都乙訓ふるさと歴史研究会
後援:京都府・京都市・向日市・長岡京市・大山崎町・京都府教育委員会・京都市教育委員会・向日市教育委員会・長岡京市教育委員会・大山崎町教育委員会・NHK京都放送局・京都新聞・公益財団法人永青文庫
講演内容がわかるページはこちら
主催:京都府立京都学・歴彩館、京都乙訓ふるさと歴史研究会
後援:公益財団法人 永青文庫
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2022年10月16日、京都府立京都学歴彩館小ホールにて、府民協働連続講座 京都乙訓ふるさと歴史研究会 研究報告「戦の実相に関する実験と検討~明智光秀 本能寺の変・山崎の戦いを見つめ直す~」を実施しました。68名もの方がご参加くださいました。
私たちが行ってきた実験の概要と検討事項について、動画や映像を交えながらご紹介しました。
「光秀軍は、本能寺までどのように進軍したか」「光秀はどのような空、星を見たのか」など、御猟野乃社牧場(滋賀県近江八幡市)の皆さんなど様々な方のご協力やご指導をいただきながら、知り得た情報を発表しました。
展示
太閤秀吉は、天正二十年(1592年)、西国街道を通って名護屋城に向かう途中、向日町に立ち寄り向日神社前の茶屋で休憩しています。相国寺の日記「鹿苑日録」に記述された秀吉や大軍勢の様子を基に紙芝居を作成・上演しました。甲冑・武具などの展示を行いました。
主な展示品
・金箔押日輪紋白糸威二枚胴具足(伊澤家蔵)
・太閤桐紋陣羽織(伊澤家蔵)
・鳥獣文様綴織陣羽織(㈱龍村美術織物 複製 高台寺原蔵)
・朱漆金箔押二枚仏胴 加藤清正家中(伊澤家蔵)
・鉄地黒漆塗四枚張古桃形兜(伊澤家蔵)
・金箔押日輪紋白糸威二枚胴具足(伊澤家蔵)
・太閤桐紋陣羽織(伊澤家蔵)
・鳥獣文様綴織陣羽織(㈱龍村美術織物 複製 高台寺原蔵)
・朱漆金箔押二枚仏胴 加藤清正家中(伊澤家蔵)
・鉄地黒漆塗四枚張古桃形兜(伊澤家蔵)
その他の催し
当会作成の戦国西岡衆カードで遊びました。
江戸時代の武家の子どもたちが、遊びながら鎧や兜のことを学んだという甲冑の組上げ絵に、親子で挑戦していただきました。
近畿を中心に神奈川県や岡山県などからも参加者があり、総勢22人で本能寺を目指しました。
6月4日夜9時過ぎに丹波亀山城大手門跡(亀岡中学校裏門)を出発し、中世の山陰道を東へと歩きました。午後10時半までには篠村八幡宮、日付が変わることには丹波・山城国境、老ノ坂峠を越えて京都盆地に入りました。午前1時ごろ沓掛、午前2時半ごろには桂川(桂大橋)を渡りました。そしてついに、午前4時半すぎに目的地本能寺跡に到着しました。ポイントとなる地点では、それぞれの歴史や伝承などについて解説をさせていただきました。
徹夜の長距離歩行でしたので、さすがに皆さんお疲れの様子ではありましたが、若い方も多く、全員が無事最後まで歩かれました。ただ、当時、このまま戦闘に入り残党探索をして、その日のうちに近江坂本城(約20km)まで歩いたと伝えると、皆さんから「ほほぅ・・・」という驚きともため息とも取れるような反応がありました。
一部を除いて、光秀時代からの道をたどりましたので、参加者には光秀軍の追体験をしていただけたのではないかと考えております。参加者から「周囲の景色など暗くてよく見えなかったところも多いので、また明るい日中にも歩いて見たい」との声もいただいており、また昼間の行軍を検討してみたいと思います。